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糖質制限しても、ダイエットにはあまり意味がない話
糖質制限しても、ダイエットにはあまり意味がない話
糖質を増やしても制限しても、ダイエットに関連する項目で影響がほとんどないみたいで、ダイエット中に無理して糖質制限しても意味ないんじゃね?って結果になっています。
実際の研究でも、糖質制限がダイエットに影響なしという結果に
肥満成人91人の対象としたデータになりますが、要はカロリー制限中に糖質の量を変えたらどうなるのか?って実験を行ったわけですね。
出典:PubMed
この実験では、以下の4フェーズで行われ、それぞれ4パターンの食事も与えられています。
- 5週間、体型維持のためのカロリーを摂取
- 12週間、摂取カロリーを33%減らす(このときに4つのパターンで食事をしてもらう)
- 5週間、体型維持のためのカロリー摂取
- 好きな食事をしてもらう、12ヶ月の経過観察
で、フェーズ2のときの食事内容は以下の通り。
- 高GI値、中糖質
糖質54%|脂肪29%|タンパク質16%|GI値80 - 低GI値、中糖質
糖質54%|脂肪31%|タンパク質16%|GI値51 - 高GI値、高糖質
糖質70%|脂肪14%|タンパク質16%|GI値86 - 低GI値、高糖質
糖質68%|脂肪16%|タンパク質15%|GI値59
という感じ。
要は「高GI値と低GI値の食事をしたときに、糖質量によって差が出るのか?」って内容ですね。
ちなみにGI値は「食後の血糖値の指標」のことなので、食後にどこまで血糖値が上がるのかって内容も調査しております。
そして、その結果、ざっくりしたデータとなりますが、糖質制限とダイエットの関係性は以下の通りになるようです。
- 体脂肪の燃えやすさに変化なし
- 糖質を増やしても痩せ方は一緒
- GI値が高くても低くても同じように痩せた
- ダイエットの質に影響なし
- リバウンドの影響も変わらず
という感じになっていまして、糖質制限をしたところでダイエットに影響が出ないことが判明。
いくら糖質制限をしたところで、痩せやすくなるわけでも太りやすくなるわけでもないんですな。
糖質制限は寿命を減らす可能性もあり【どれくらい糖質を摂れば良いのか問題】
糖質制限しても意味がないなら、どれくらい糖質を摂取しても大丈夫なの?って話になりますが、もちろんながら糖質を摂りすぎても駄目なわけですね。
こちらもデータがありまして、15,428人の食生活を25年間調査した観察研究で、食事内容や炭水化物の摂取量を調査して、総死亡率をチェックした内容となっています。(※詳細)
以下が調べた内容。
- 食事内容
- 炭水化物の摂取量と総死亡率の相関
そして、それに関しての内容と結論が以下のようになりました。
- 糖質50%前後が死亡率が最も低い
- 糖質が少なすぎる、多すぎても死亡率が上がる
- 50歳くらいの人が50%の糖質を摂取し続けると、低糖質より寿命が4年上昇、高糖質と比べても1年長くなる
という感じになっていますので、糖質を摂取するにも50%を目指せば良いと。制限し過ぎもよくないってことが分かっています。
何事もバランスが大事なわけですね。